弁護士とホームページ
インターネットが普及した現在、ホームページを検索して情報を得ることは、常識となりつつあります。法律に関連する情報も例外ではありません。
ネット上には法律に関する情報がたくさんあります。
弁護士に相談に行く前にまず検索サイトに向かう人、弁護士の情報をネットから得ようとする人は、今後ますます増えていくでしょう。
一方で、弁護士側の対応はどうでしょうか。
ネットはもちろん、メディアは過払い・借金救済の広告で溢れています。
秀逸なホームページを作っている法律事務所はたくさんあります。
一流の弁護士らしい風格のあるホームページもあります。
手作り感いっぱいの素晴らしい個性豊かなホームページやブログもたくさんあります。
しかし、長い間、広告が規制されていたこともあり、多くの弁護士にとってホームページはやはり少し敷居の高いものなのかもしれません。
本稿をお読みになる方は、おそらくホームページを作ってみようと考えたり、今のホームページをもっと良くしようと思ったことがあるでしょう。
ホームページ制作業者からの売り込みの電話もたくさんあることでしょう。
ホームページを作ろうとソフトを購入したまま断念したという話もよく聞きます。
ホームページ制作業者に頼むにしても、必ずしも弁護士についての知識の無い業者とホームページの知識の無い弁護士とでは、なかなか意思の疎通が出来ませ ん。
原稿やデータを求められても、何を出して良いのか分からないうちに、日常の多忙な業務の中に埋もれてしまって、後回しになってしまいます。
かといって、業界についての知識や経験の無い業者に、期待するような適切なアドバイスが出来るわけもありません。
また、業者の提示する金額にも大きなばらつきがあります。
よく分からない見積もりや説明に戸惑うのも仕方がありません。
ホームページの作成には、弁護士の業務と同様に人手が掛かります。
打ち合わせをして、オリジナルなホームページを作るわけですから、業者は少なくとも20万円以上の値段を出してくるのが当たり前です。
それを逆手にとって、初期費用を下げたり無料を謳ったりしながら、月々多額な費用を取ったり、リースと称して解約を妨げ、不当な利益を得る悪質な業者も居 ます。