写真を加工する
ホームページの見栄えを左右する最も大きな要因は画像(写真や図表)です。
同じ写真であっても、さりげなく一手間掛けるだけでグッと良くなるものです。
もちろん、私たちプロは、高価な画像処理ソフトを駆使してデザインをしていますが、実際のところどうでしょう。
普通のホームページに使うような画像であれば、安価な、または無料のソフトの方が、むしろ簡単に適切な画像処理を実現できます。
中途半端なプロに依頼するくらいなら、自分でやった方が良いかもしれません。
本稿では、無料にこだわってみましょう。
妙に高機能の安価なソフトよりも、機能は少なくても実用には十分な無料のソフトの方が使いやすいということは、皮肉なことにも思えます。
写真を撮影する
写真を加工する話をする前に、少しだけ「写真を撮影する」話をさせてください。
ホームページに掲載するために、何種類かの写真を撮影すると思います。
事務所ビルの外観やエントランス、弁護士やスタッフ、打ち合わせしている様子。
撮影したいシーンは幾つもあるでしょう。
弁護士の写真を掲載したくないという話も聞くのですが、もったいないことです。
人は人の顔にまず興味を持ちます。これは有史以前からDNAに刻み込まれた習性です。
顔写真の無いホームページは、ただの情報源でしか有りません。
集客や弁護士のブランディングにはまったく結びつきません。
弁護士のホームページの多くは、証明写真か指名手配に使うような正面を向いたバストアップの写真を使っています。もちろん、それが悪いと言っているわけではありません。
ただ、当たり前のように正面からのバストアップで良いのか少し疑問です。
斜め45度にこだわりのある方も居られるかもしれません。
視線を外して少し斜めから撮ると、グッと立体感が出てきます。
特にトップページで言えることですが、視線を合わせないことで、閲覧者が無意識のうちに感じる威圧感や警戒感を軽減することにも繋がります。
写真を掲載する目的の一つは、閲覧者が弁護士事務所に来たときの疑似体験をしていただくことです。
そう考えると、仕事をしている様子やテーブルや文献などの小物を用意して親身に話を聞いているようなイメージを作ったり、立ち上がってみたり、手を使ってみたりと、いろんな演出が考えられます。
芸能人ではありませんから、高級なカメラを使ったり照明に凝る必要はありません。
ただ、できたら安いもので良いので、三脚を使ってください。
まっすぐに撮ることはもちろんですが、依頼者の目線、特に高さを意識できます。
三脚を使わない場合も、依頼者の目線の位置は意識してください。
少し離れた位置から撮ると、自然な感じが出て良いでしょう。
丁寧な仕事は写真に現れます。イメージは伝わるものです。
PhotoScapeをインストールする
では、写真を加工してみましょう。
ここでは弁護士の写真の加工をしてみます。
加工に使うソフトとして、PhotoScapeを取り上げてみます。
PhotoScapeは、使い方がとてもシンプルで直感的なところが気に入っています。
それでいて普段趣味で撮った写真を加工にするくらいであれば十分な機能があります。
もちろん、お手持ちの画像処理ソフトがあれば、それを使ってください。
ソフトはインターネットからダウンロードしま す。日本語ですのでご安心ください。
http://www.photoscape.org
PhotoScapeを起動する
では、さっそく起動してみましょう。
画像を編集したいので、メニューから画像編集をクリックします。
ファイルを選んでクリックすると、画像が表示されます。
写真を編集する
写真の下にたくさんのメニューが出ています。
元に戻すことが出来ますので、いろいろ試してください。
今のカメラは優秀ですので、あまり写真を修正することは無いかもしれません。
三脚を立ててしっかり撮れば、ピントも露出もカメラが上手くやってくれます。
写真を修正するとすれば、少し写真を明るめにするといったことでしょうか。
ここでは、1.写真を縦長に切り取る 2.サイズを変更する 3.枠を付ける の3つの処理を行います。
小さなことですが、枠を付けることで写真が他の領域から浮き上がり、印象的になります。
Jimdoの中で画像のサイズを変更できることはすでに述べましたが、ここで作る枠も画像の一部なので、サイズを変更すると枠も一緒に変わってしまいます。
そこで、ここでサイズを決めてから枠を付けます。
写真を縦長に切り取る
「トリミング」タブをクリックしてください。
縦横比を選んで、写真の上でドラッグすると、比率を保ちながら領域が選択されます。
「トリミング」ボタンをクリックすると、選択した範囲に切り取られます。
サイズを変更する
次にサイズを変更します。
幅200pxくらいにしましょうか。
「ホーム」タブをクリックし、「リサイズ」ボタン(▼の部分)をクリックしてください。
幅を200とすると、高さも自動的に計算され、写真が小さくなります。
枠を付ける
最後に枠を付けましょう。
楽しいフレームがたくさんありますが、あまり派手なものではおかしいのでShadow01で軽く影を落とすようにしました。
「保存」ボタンをクリックして、保存します。
このとき、元データを残すように「名前を付けて保存」をしてください。
上書きして消してしまうのは、もったいないですからね。